ジャンクレンズ沼に一歩踏み込んだので、記念すべき一本目の分解録をここに記します

今回分解するのは、Canon EF 35-80mm F4-5.6 III。
海外モデルで、日本ではあまり流通していないものらしく、日本語での分解記録が少ない…
ただ、22年前のレンズキットだけあって大変簡素な作りのようで、AFレンズながら100均ドライバーだけで分解可能でした。

IMG_1626

(分解前の写真がなかったので、分解して組み立てたあとの写真で許してください)

一応、同モデルの分解記録を参考にしながら分解を進めました。
調べたところ、やはり海外モデルということで英語での分解記録が見つかりました。
iFixitなのが頼もしい。
https://jp.ifixit.com/Teardown/Canon+EF+35-80mm+III+Teardown/74272


まずズームリングのラバーをはずします。
マイナスドライバーを使ったときに、鏡筒に少々傷を付けてしまったのでもうすこし気をつければよかったと後悔…
IMG_1593
次に、鏡筒側面についているネジ3本を外します。
この際、後玉と前玉+中玉が分離するので、フレキケーブルを損傷させないように抜く必要があります。
IMG_1596
中玉は特に工具も必要なく取り出せます。
IMG_1598
中玉の上半身と下半身はネジ3本で止まっているが、フレキケーブルを外さないと取れない構造になってます。
IMG_1599
ネジで分解清掃できるのはここまで。
前玉の2枚ははめ殺しになっていて、これを分解するにはカッターでこじあけなければならないとのこと。
…が、今回は前玉のレンズ群の内側には特に問題がなかったので、今回は清掃せず。

一応、iFixitに前玉のレンズ群を取り出せると書いてあったのでシールを剥がしてみた。
IMG_1609

結局レンズ群を分解することはできない構造になっていたので、剥がし損になってしまった。
貼り直すことは出来たが、結構波打っているので気になる…

組み立てに関しては、
1,ズームしたときの動きが正しくなるように鏡筒前部を組み立てる(35-80まで回ることを確認)
2,中玉を鏡筒前部(前玉)に組み合わせる
3,鏡筒後部が中玉の溝にはまるように組み合わせる
4,ズーム倍率を本体に伝えるためのフォーク状の電子接点が干渉しないようフレキケーブルを挿す
5,鏡筒側部のネジ止めをしてズームリングのラバーをはめる
の手順でいけば、多分大丈夫です

今回の組み立てにおいては1と3がうまくいっていないのに気づかずに「はまらないなあ」とガチャガチャやっていたため電子接点を曲げてしまい、危うくダメにするところでした。

そして、肝心の清掃前後比較。

こちらが清掃前。なんとなくもやっとしてる。
IMG_1591

そしてこちらが清掃後。
もやもやがなくなってクリアな感じになっている。
IMG_1624

というわけで、今回の清掃はおおまかに成功したと思います。
ただ、もともと駆動系に問題があったのか、AF時にけたたましいギア音がするため、再度分解して注油する必要があるかなと。

現在手持ちにTAMRON 70-300mm F4-5.6(172D)があるため、次はこちらに挑戦したいと思います。